サポートから一言!

左が140mmを搭載したCPUクーラー、右がIntel純正のリテールクーラーです。

最近ネットでパーツを揃えパソコンを自作したという方から「パソコンがうるさい」と相談を受けました。店頭で調べてみるとIntelの最新CPU Core i7-12700を搭載したパソコンでしたが、うるさい原因はCPUに付属されているリテールCPUクーラーにありました。

前世代のCore i7 11700では消費電力と発熱の目安として”TDP”の項目があります。

これまでのIntel製CPUには消費電力と発熱の目安としてTDPというものがありました。この値が高いほど高負荷時の消費電力と発熱が大きくなり、より強力なCPUクーラー※1が必要とされていました。

12世代では”PBP”と”MTP”となり、i7-12700ではMTPが180W。i5-12500でもMTPは117Wと高めになっています。

最新のIntel 12世代CPUには、これまでのTDPに代わってPBPとMTPというものが設定されています。PBPはTDPとほとんど同じ意味合いの値で、MTPはブースト時の最大消費電力を示した値です。CPUに高い負荷がかかる3Dレンダリングやエンコードなどをしたときに、CPUがしっかり冷却されていれば長時間MTPで動作※2してくれます。そのためにも特に最新の12世代CPUでは別売りの大型CPUクーラーを取り付けることをおすすめしています。

左の方がヒートシンク部が大きく、冷却能力が高いことが容易に想像できます。

持ち込まれたパソコンのCPUはCore i7-12700で、CPUクーラーには付属のリテールクーラーが取り付けられていました。小型なリテールクーラーでは冷却性と静音性がよくなく、負荷がかかったときにファンが高回転となりうるさくなっていました。今回のご相談では別売りの140mmファンを搭載した大型空冷CPUクーラーを取り付け、冷却性と静音性を共に大幅改善することができました。

お使いのパソコンで何か気になる点がありましたら、当店サポートカウンターまでお気軽にご相談ください。パソコンがうるさい、遅い、起動しない…など、Windowsパソコンのトラブルならパソコン専門店COMまで。

※1 もちろんマザーボードと電源ユニットも重要です。

※2 CPUクーラーの冷却能力だけでなく、マザーボード、電源ユニットからの電力供給が十分にされないとMTPでの動作を維持できません。また設定が必要な場合もあります。

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