店長の独り言!

2年前の菜の花ロード

よく見ているNHK「ドキュメント72時間」という番組。先日の放送は「大病院のコンビニ」というタイトルで鎌倉市にある病床600以上の大病院の中にある24時間営業のコンビニが舞台でした。お客の多くが医師や看護師、入院中の患者など。手術を終えた自分へのご褒美にとアイスを買う看護師や入院中、時間をもてあまし10冊以上の本を買ったという男性などいろんな人がインタビューを受けていました。病気になるとどうしても落ち込んでしまいがちですが、入院している女性の話は「病気をするにも手術をするにも得がたい体験、必ず何かに意味があるんです。その意味を見つければいいんじゃないですか」と超ポジティブな発想に驚きました。一つ一つの出来事をどう捉えるかによって本当に変わってしまうと感じました。

今回もあるFBページに載っていた言葉を一つご紹介します。
「もう無理だと決めた瞬間に全てが終わる。まだやれると決めた瞬間に全ては始まる。終わりも始まりも決めるのは全て自分。言い訳なんか、存在しない。」

まさしくその言葉のように日曜日の競泳日本選手権の池江選手は女子100メートルバタフライの決勝で白血病から競技に復帰し57秒77で優勝。東京オリンピックのメドレーリレーの派遣標準記録を突破し代表に内定しましたよね。退院後まだやれると決め努力し続けた結果だったと思います。常に前を向き過去を振り返ることなく新しい自分の可能性を信じ、たゆまぬ努力で次回のオリンピックではなく東京オリンピックの扉を開いたということでしょう。開幕1年前のイベントでスピーチをしたときの「希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる」というメッセージから強い気持ちと覚悟を感じとれました。遠くに輝く希望とは次回大会の24年パリ五輪だったと思います。優勝後のインタビューでは「自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた」と涙で言葉を詰まらせ、「すごくつらくてしんどくても努力は必ず報われると思った」と話をしていました。その言葉を聞いて思わず胸が熱くなった方も多いのではないでしょうか。また別の番組では過去の自分に戻ろうとするのではなく、別人のように新たな競技生活を歩み「第二の水泳人生の始まり」と気持ちを入れ替えたとも話をしていました。池江選手の泳ぎや活躍が、病気に苦しんでいる人をはじめ多くの人たちに勇気を与えていると思います。オリンピックは開催されるのか、開催されたとしてもどんな大会になるのかわかりませんが、体調に気をつけながらメダル争いではなく「第二の水泳人生」を謳歌して欲しいと思いますし応援していきたいと思います。

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